法律

高速道路で最低速度違反ってある?

高速道路には最高速度だけでなく最低速度(50km/h)も定められています。
本記事では最低速度違反のルールと罰則、例外規定、さらに違反時に後ろから煽られた場合の対応まで解説します。


最低速度のルールと法的根拠

道路交通法施行令第27条では「高速自動車国道では自動車は時速50km/h以上で走らなければならない」と規定されています。

つまり、高速道路では原則50km/h未満は禁止。一部区間には「最低速度50」と書かれた青標識も設置されています。


最低速度違反の罰則

  • 違反点数:1点
  • 反則金:普通車で6,000円

数字は軽く見えても、実際には交通の流れを乱す重大なリスクを伴います。


最低速度違反が許される例外

  • 渋滞などで自然に低速になる場合
  • 悪天候(雨・雪・濃霧など)で安全上やむを得ない場合
  • 故障や緊急事態で低速走行を余儀なくされた場合

これらの場合は違反になりません。逆に「単に遅く走るだけ」では違反です。


最低速度違反で煽られた場合は?

最低速度違反自体は前車の責任ですが、だからといって後続車の煽り運転が許されるわけではありません。

  • 前車:最低速度違反 → 点数1点+反則金
  • 後車:執拗な幅寄せ・クラクション → 妨害運転罪(免許取消も)

実務的な対応

  • 後続車が詰まったら早めに走行車線へ
  • 故障などなら路肩に停車+ハザード点灯
  • 煽られたら挑発せずSA/PAへ避難、110番通報


なぜ最低速度が必要なのか

高速道路は「高速で流れる交通」を前提に設計されています。50km/h未満では追突リスクが高まり、合流・追い越しが危険になるため、最低速度が定められているのです。


安全に走るためのポイント

  • 出発前に車両点検、高速走行に耐えられるか確認
  • 合流時はしっかり加速し流れに乗る
  • 急減速は避け、必要ならハザード点灯で後続に合図

まとめ

  • 高速道路の最低速度は50km/h
  • 違反は点数1点・反則金6,000円
  • 渋滞・悪天候などは例外
  • 違反時でも後続車の煽りは別の違反
  • 安全のため、流れに合わせた走行を心がけよう

よくある質問

Q. 高速道路で60km/hで走っても遅すぎる?

A. 法的には違反ではありませんが、交通の流れに合わないと危険です。できるだけ周囲の速度に合わせましょう。

Q. 最低速度違反で即免停になる?

A. 点数は1点なので即免停にはなりません。ただし繰り返せば累積点数で免停の可能性があります。

Q. トラックなど重い荷物を積んでいて速度が出せない場合は?

A. 速度が出せないほどの過積載はそもそも違法。安全走行可能な積載範囲で運行する必要があります。